縮毛矯正後にコテはいつから使っていい?固定剤の働きと「巻けない」原因まで美容師が解説

2025.08.14

縮毛矯正をしてもコテで巻いて大丈夫か、いつから使っていいのか、不安に感じる方は多いですよね。
結論としては「施術直後〜48時間はコテは避け、その後は低温・短時間・保護剤の併用で段階的に再開する」のが安心です。

ただし髪のダメージ度や薬剤(固定剤・固定液)の種類、アイロン操作の時間によってベストは変わります。
本記事では、美容師目線でわかりやすく解説します。

まずは要点まとめ

  • 施術直後〜48時間は折れグセがつきやすいため、コテ・ピン・帽子・ゴムは避けます。
  • 48時間以降は130〜150℃の低温から数秒ずつ試し、必要なら10℃ずつ上げます。
  • 1パネルあたりの巻く時間は3〜5秒×2回までを目安にし、同じ毛束へ何度も高温を当てないようにします。
  • 巻く前はヒートプロテクト(熱保護)を必ず使用し、仕上げはオイルやバームで熱を閉じ込めます。
  • 「コテで巻いても大丈夫?」の答えは髪の状態次第で、迷ったら担当美容師に確認しましょう。

固定剤(固定液)の役割と「固定時間」

縮毛矯正は1剤で結合をやわらげ、熱で形を整え、2剤(固定剤・固定液)で形を安定させます。
サロンでは2剤反応を十分にとったうえでお流し・仕上げをしますが、施術直後の髪は内部がデリケートで「折れ跡」がつきやすい状態です。

そのため、装飾的に曲げる行為(コテ・ピン留め・タイトな結び目)は48時間ほど控えるのが無難です。
当日の夜のシャンプーはサロンの仕上がり・指示に従い、強い摩擦は避けてください。

状態別|「いつから」「何度で」「何秒巻く?」早見表

髪の状態コテ再開の目安(いつから)温度の目安巻く時間の目安注意点
ダメージ少48時間後〜130〜150℃3〜5秒×2回まで同一毛束の連続高温は避ける
ダメージ中3〜5日後〜120〜140℃3秒×2回まで必ず熱保護剤、冷ます時間を取る
ダメージ大・ブリーチ歴あり1〜2週間後〜(要相談)110〜130℃2〜3秒×1〜2回無理に巻かず、スタイリング剤で質感調整

上記はあくまで目安で、薬剤設計・アイロン操作・髪質により前後します。
不安な場合は小手指の当店まで気軽にご相談ください。

「巻けない」「取れやすい」主な原因と対策

  • 温度が合っていない|高すぎると硬化して弾力が失われ、低すぎると形がつきません。
    →まずは130〜140℃から試し、毛質に合わせて微調整します。
  • 時間が長すぎる/同一毛束に繰り返し高温|タンパク変性のリスクが上がります。
    1パネル3〜5秒×2回までに制限し、巻いたらしっかり冷まして固定力を高めます。
  • 水分量のコントロール不足|濡れたまま、あるいは汗・湿気で形が戻ります。
    →ドライヤーで根元から完全乾燥し、湿度が高い日はキープスプレーを軽く使用します。
  • アイロン径のミスマッチ|32mmは万能、26mmは細かく、38mmはゆるく。
    →欲しいカールの強さに合わせて径を選びます。
  • 前処理・後処理不足|ヒートプロテクトやオイルがないとダメージと持続に差が出ます。
    →巻く前は熱保護、巻いた後は油分でツヤと持ちをサポートします。

「コテで巻いても大丈夫?」よくある質問に答えます

Q1.縮毛矯正直後、コテ使っていい?

直後〜48時間はNG推奨です。
固定時間の観点から折れ跡を避けるため、耳かけやタイトなゴムも控えめに。

Q2.48時間後なら何でもOK?

いいえ。
髪の体力・薬剤・熱履歴によって最適解は変わります。
低温・短時間・保護剤を基本に、反応を見ながら段階的に。

Q3.「時間がない朝」に素早く巻くコツは?

前夜に根元方向へブローでうねりを整えておくと、朝は表面だけのコテで済みます。
面で挟むより、毛先中心にスルー→一瞬だけ巻くの順で熱を最小限に。

Q4.「コテ巻きパーマ」との違いは?

コテ巻きパーマ(デジタルパーマなど)は薬剤+熱でコテ風の形を持続させる技術です。
朝のスタイリング時間を短縮したい方は、根元は縮毛矯正・毛先はカールの「ストカール」設計がおすすめです。

プロが推す「傷ませない巻き方」チートシート

  • ブロッキングは耳前後で2分割→表面をさらにハチ上で分けるだけでOKです。
  • 1パネルは薄めに取り、テンションをかけずにスルー→ワンカール→冷ます順です。
  • 外ハネは中間で一度スルーして「逃がし」を作ってから毛先だけ返します。
  • 波巻きは根元はスルー中心、中間〜毛先でS字を軽く作り、手で冷まして固定します。
  • 仕上げはオイル1滴を手のひらで透明になるまで伸ばしてから、内側→毛先→表面の順に。

サロンならではのご提案

「巻けない」「持たない」を根本から解決するには、髪質・履歴・生活環境まで見た設計が必要です。
当店では、根元はやわらかく収め、毛先はデザインカールを残すストカール設計や、前髪のみ縮毛矯正+顔周りカールなどの細かな調整が可能です。
ホームケアやコテ温度・巻く時間のチューニングも、お客様一人ひとりに合わせてお伝えします。

来店前チェックリスト

  • 最後に縮毛矯正・カラー・ブリーチをした時期はいつかを思い出しておきましょう。
  • 普段使っている温度(コテ・ストレートアイロン)と巻く時間のクセを把握しましょう。
  • 仕上がりの参考写真(なりたい質感・カールの強さ)を1〜3枚用意しましょう。

まとめ

「いつからコテOKか」は48時間を目安にしつつ、低温・短時間・保護剤で段階的に再開するのが安全です。
固定剤(固定液)の工程後もしばらくは折れ跡リスクがあるため、無理な高温や長時間は避けましょう。

「巻けない」と感じたら温度・時間・水分・径を見直し、必要に応じてサロンで設計をアップデートしてください。
迷ったら、美容室で一緒に最短ルートを見つけましょう。
ご予約はコチラから!